学歴で出世って決まるの?高卒でも東証一部上場企業の部長になれるのか?

東証一部上場企業で人事課長をしている緒方です。

40代になると、その会社の中で出世する人、一生平社員のままの人というのが大まかに決まってきます。

その際に、「学歴は出世に影響するのか?」「高卒でも部長になれるの?」ということが気になる人は結構います。実際に東証一部上場ではどんな感じなのかを紹介していきます。

ぶっちゃけた話、東証一部上場とはいえ基本的には「出世は実力5割、人間関係5割」です。

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派閥がある場合は学歴が出世に影響する

会社によっては、出世する派閥というものがあります。「東大閥」「京大閥」「早慶閥」など、特定の大学出身者が出世しやすいというものです。

母校の後輩や部下を、人は「えこひいき」したくなるものです。

私と同じ東大卒だから、彼には(私と同じくらい)ポテンシャルがあるはずだ」というやつですね。

これは実は母校をえこひいきしているようで、実際のところは、「出世している私」の母校なのだから、私くらいの能力があってしかるべき」と考えているんですよね。要するに、「私ってすごい」って褒められたい。

出世している人の肩書を確認して同じ大学が続いているような会社は、派閥や学歴が出世に大きく影響します。

高卒でも部長になれる

一方で、東証一部上場でも高卒でも部長になれる人は結構います。

とはいっても誰でもなれるわけじゃありません。しっかり実力がなければさすがに部長にはなれません。

そして、それに加えて大事なのが部署です。

大学レベルの教養が必要な「開発部」や「技術部」、「財務部」「法務部」などで部長になるのはかなり難易度が高いといえます。

高卒でも部長になりやすいのは「営業部」と「製造部」そして「総務部」です。

特に、営業部の部長は高卒でもなりやすい部署だといえます。それは営業は専門知識というよりは、人対人の関係がとても重要だから。

正直なところ、営業の現場では学歴はほとんど意味がありません。それよりどうやったらお客さんと話ができるのか? の方がとっても大事だからです。

実際に私が所属する企業以外にも、10社以上の東証一部上場企業の人事課長や部長と話をしていますが、高卒でもなりやすい部署として営業部の名前はよく上がっています。

また、製造部は現場の叩き上げで、成果を出している人などは部長や工場長などになっている人が結構いますね。

役員クラスになるのは難易度がかなり高い

それでは、高卒でも役員クラスになれるのでしょうか? 答えはイエス。ただし、激ムズです。

というか、そもそも大学卒だって役員クラスは難易度がめちゃくちゃ高いです。数十人~数百人に一人というレベルです。その人数を相手に役員になろうとしたら、成果が尋常じゃないほどすごいか、よほど世渡り上手でないと無理です。

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