「女性は昇格が遅い」なんて話を聞いたことはありませんか?
実際のところ、確かにこれまでは女性の管理職の数は男性に比べて少なかったです。
しかし、近年状況は急変し「女性が昇格して管理職になりやすい」時代になってきています。
なぜそうなったのか? これまでの背景と、今後の動きについてまとめています。
目次
これまで管理職に女性が少なかった理由
結婚したら専業主婦になる人が多かった
2000年くらいまではまだまだ「結婚したら男は大黒柱として給料を稼いで、女は家庭を守る」という考えが根強くありました。
また、2000年台の女性の生涯未婚率は5%くらいでしたので、大半が結婚すると同時に専業主婦になる人がとても多くいました。
結果として、管理職には男性が多くなったのは当然のことだといえます。
出産・育児休業は昇格対象じゃない
昇格を遅らせていた理由の1つとして「出産・育児休業による会社からの離脱期間」があります。
出産にあたってほとんどの人が1年は出産休暇、育児休暇をとります。その「会社からの離脱した期間は昇格に必要な年数から引いておきますね」という会社がほとんどだったため女性は昇格するのが遅くなっていました。
2人になると、離脱期間は3~4年になり昇格する期間が遅れると「私はもう昇格無理かな」と諦めモードになり、昇格試験を断る人がかなりの数いました。
夫が育児・家事を手伝わない
夫が育児・家事を手伝わない場合、妻に負担が重くのしかかり昇格どころではないということがあります。
今でこそ「育メン」なんて呼ばれるようになった育児や家事に積極的な男性が増えていますが、昔はそんな人はほとんどいませんでした。
会社では仕事をこなし、家に帰ったら食事の準備をして子供を寝かしつける。これはとてつもない重労働です。
そんな状況に加えて、昇格しようものなら体力的・精神的に壊れてしまいます。
女性が昇格しやすい世の中になってきている
それが今、世の中は大きく変わって女性がとても昇格しやすくなってきています。
その大きな理由は政府が掲げる「一億総活躍社会」です。
簡単に言えば、「人口が減ってきたので今まで働いていなかった人たちも働こうね」というものです。
ご存知の通り日本は今どんどん人口が減ってきています。このままでは働く人が少なくなってしまうので、慌てた政府が「みんな働こう」と呼びかけているわけです。
その中で、政府は企業に対してある呼びかけをしました。それが「女性にもっと活躍してもらいましょう」
というものです。
これを受けて今、特にトヨタやパナソニックなどの超一流企業はこぞって女性を採用、重要ポストにつけるような動きをし始めています。
男性が管理職になるよりも、高い確率で昇格できる状態ができつつあります。
まとめ
今は昔と違って女性が活躍しやすい状況がかなり整ってきつつあります。
特にこれは一流企業に顕著な動きです。もしあなたが一流企業で働いているのであればエリートコースに乗りやすくなっていますし、中小企業に勤めているのであれば、今は絶好の転職のチャンスです。
周りの女性はまだまだ専業主婦願望が強い人が多いので、ここで一歩頑張るだけで他の人よりも圧倒的に優位な立場に立つことができるということをよく覚えておいてください。