あなたは「いい人」ですか?
「いい人」というのは、決して悪いことではありませんが、
「(相手にとって都合の)いい人」
「(相手にとって害のない)いい人」
というように、「いい人」だからといって必ず成功するわけではありません。
入社したてであれば、まだ「いい人」でもいいでしょう。
しかし、もしあなたに「出世したい」という願望があるのであれば、以下の3つに当てはまるような「いい人」はやめるべきです。
1. 仕事を頼みやすい「いい人」
あなたは、人から物事を頼まれて断れる人ですか?
社会で成功しない「いい人」の1つ目は、仕事を頼みやすい「いい人」です。
もしあなたが「人から頼まれごとをされると、断れない」というのであれば、是非その考えを改めてください。
確かに、仕事を任されると「頼ってもらっている」という自信につながると思います。
これは人の中でも大きな欲求である「承認欲求(誰かに認めれもらえるという欲求)」が満たされるため、とても断りづらいというのはよくわかります。
しかし、仕事を頼まれたことで「本来あなたがすべき仕事が遅れる」などして、支障が出るようであればきっぱり断るべきです。
それは本来すべき仕事に支障が出れば、あなたの評価は下がってしまうからです。
仕事を頼まれて断ったとしても、相手に嫌われるなんてことはありません。普通の人であれば、ただ単に「忙しかったのだな」と思われるだけです。
もし、断って嫌われるようであれば、それは頼んだ人が残念な人だったというだけです。
2. 叱らない「いい人」
「感情の起伏がなくて、穏やかでいい人ですね」そんなことを言われたことがあるのであれば、注意をしてください。
確かに、人間関係をうまく回せる人は感情の起伏が激しくなくて、感情的ではなく、論理的に相手に物事を伝えられる人が多いです。
しかし、それと「叱らない人」というのは別次元の話です。
何をしても叱らない人というのは、相手にとってナメてかかられやすい人ですし、他のメンバーに悪影響を及ぼします。
あなたが部下をもつリーダーなら、はっきりと怒るべきところは怒りましょう。そうしないと頼りない上司と思われてしまって、メンバーに信頼されなくなってしまいます。
例1:遅刻をする人を叱らない。
遅刻をする人は「遅刻してもいいんだ」と思って遅刻が直らないでしょうし、マジメに出社している他のメンバーには不満が募ります。
例2:タバコ休憩が多い人を叱らない
タバコを吸う人は仕事中にタバコ休憩をする人が結構います。そもそも決められている休憩時間外にタバコを吸うために席を離れるのは、タバコを吸わない人にとっては不公平以外のなにものでもありません。多少なら良いと思いますが、煙草休憩が多い人にはしっかり注意をしましょう。
メンバーに信頼されなければ、仕事をうまく回せるはずがありません。
3. 飲み会に毎回参加する「いい人」
歓迎会、送別会、忘年会。
会社に入ると多くの飲み会があります。その飲み会の誘いをあなたはすべて受けていませんか?
「飲みニケーションで、会社の人間関係が良くなる」
「飲み会の誘いを断ると、後ろ指をさされるかもしれないから心配」
そんな理由で毎回飲み会に参加していませんか?
はっきり言って、参加しない時があったって別になんの問題もありません。
「飲みニケーションが大事だから」なんて思っていたって、最初に座った席の人と話すくらいで、あなたは別の席に移動なんてしないでしょ?
本気で飲みニケーションが大事だと思うのであれば、お酒片手に毎回ついで回るくらいするべきです。
そんなこともしないのに、せいぜい4~5人の人と2時間くらい話をしたからといって成功するわけじゃありません。
そんな程度で成功するなら、みんな成功しています。
他の人に先んじて成功するような人は、飲み会ばかりに時間を割くのではなく、自分磨きに時間を大切にしている人です。
成功しない人は「プリーザー(喜ばせ屋)」が多い
総じて言えるのは、プリーザー(喜ばせ屋)だということです。
プリーザーとは、心理学で有名なアドラーが言っているもので、簡単に言えば「自分の意見を押し殺して、相手が喜ぶように振る舞う人」のことです。
プリーザーである人の特徴として
・場の空気を読むのがうまい
・争いごとを好まない
・相手の心を読むことが上手で社交的
ということが挙げられます。
一見するととても「いい人」ですが、残念ながら成功に導くというタイプとしては弱いのが特徴です。
まとめ
「いい人」というのは決して悪いことではありませんが、成功したい場合には言うべきことは言わなければいけません。
あなたがもし、成功したいと思うのであれば、たまにはいい人をやめることも必要です。