企業に入るとおおよその会社人生は40年近くあります。
その中で、出世する人・出世しない人が別れるのが大体40歳位と言われています。
出世するということで、それぞれに役職があるわけですが、「課長」「部長」「役員」「社長」までどんどんその道は険しくなっていきます。
大まかにですが、40前半で課長になっている人は大卒の人で20%。50代で部長になっている人は10%以下、課長の人は20%くらいといわれています。
つまり、40年の長い人生の中でも課長以上になれない人は7割もいるんです。
では、出世コースから外れたら負け組なのか? というとそんなことはありません。
むしろ出世コースから外れたからこそ幸せになれる可能性がある世の中になってきたということを知れば、会社にいることが苦痛どころか楽しくなってくるものです。
その理由を3つ紹介してきます。
目次
1. 責任がなくて楽
これはもうその通りです。課長、部長と役職が上がるにつれて、責任はどんどん重くなってきます。
「予算売上は達成したのか?」
「次のヒット商品は生み出せたのか?」
「お客様は満足してくれているのか?」
などなど、挙げだせばキリがありません。一方の平社員であれば、そこまで責任が求められることもそう多くはありません。これまでの知識があれば、割と楽に課題をこなせるはずです。
むしろ、課長に昇進してしまうと、「次は部長になるぞ」という出世欲が出てきますのでこれまで以上に頑張る必要が出てきます。人より多く働き、一刻も早く成果を出す。
もちろんそれで結果が報われればいいでしょうが、部長になれるのは同世代でも7人に1人です。
出世競争に巻き込まれて疲弊していくのが本当に嬉しいでしょうか?
勝ち残り続けて役員クラスになれれば、それはものすごく嬉しいと思います。しかし、正直なところ部長クラスでは私はそんなに嬉しくありません。
それよりも、そこまでに要した時間の方がもっとずっと大切だと思うからです。
2. 自由な時間が多い
責任が少なくてすむので、「それじゃ今日は帰ります」と定時で帰ったとしても別に問題ありません。たとえ査定を下げられたとしても、日本の企業においては給料は基本的には下がりません。下がったとしても微々たるものです。
「課長で、毎日夜遅くまで働いて、休日出勤もして自由な時間が全くない人」
「平社員だけど、毎日定時で、休日出勤もしない人」
では、どちらが幸せでしょうか。
自分の時間をギリギリまで削って、もらえるかもしれないのは「役職」と「役職手当」です。
社会的地位に憧れがある人であれば、それでもいいでしょうが、はっきり言って肩書なんてものは会社の中だけで通用するものです。(役員以上は別です)
上でも述べていますが、私はそれよりもよっぽど「自由な時間」の方が大切です。
自由な時間があれば、家族と大切な時を過ごすことができますし、自分の趣味の時間に思う存分打ち込むことができます。
3. 市場価値を高めることができる
世の中はどんどん変わってきています。
・終身雇用制は今後なくなっていく可能性がある
・10年後に会社自体が存在しているのかが怪しい
・政府公認で副業を後押しししている
もし仮に部長になったとして、その状態で会社から放り出されてしまえば収入は激減してしまいます。
なぜかというと日本においては、「その会社でだけ役立つスキル」をもった人があまりに多いからです。他の会社に移ろうとしても移ることができません。
ですから、「今のうちにスキルを磨いて、自分の市場価値を高めておく必要があるわけです。」
自由な時間があるあなたのほうがスキルアップができます。課長さんや部長さんは「その会社の中でだけ役立つスキル」を磨いている間に、です。
しかも、現在は政府として「副業容認」の方向に進んでいますので、新しいことにチャレンジできる環境が整いつつあります。
副業すれば、出世コース並みの年収になるのも難しくない
出世コースに乗った時には、当然年収が上がってきます。
部長職と平社員でどのくらい年収が違うのかといえば、50万円から超大企業で200万円くらいでしょう。
しかし、調べればすぐにわかるかと思いますが、副業で100万円アップするくらいはそんなに難しい話じゃありません。
根気と向上心に満ちていれば、年収200万円アップくらいは達成できている人はゴロゴロいます。
適当に働いて200万円アップしたいなんて人は、お帰りください。 多分一生そのままです。