会社人生において、重要な分岐点それが「昇格試験」です。
でも、その昇格試験に落ちてしまったりすると、落ち込んでしまいますよね? 敗北感であったり、無力感だったり。それは当然だと思います。
昇格試験に落ちる人のパターンはいくつかあります。今回はそれをお伝えしていきたいと思います。
目次
1.自分の昇格試験を振り返ってみよう
昇格試験は面接試験と、非面接試験(職務記述書の内容や、資格の有無など)に分けられます。
1-1.昇格面接で緊張している
もし、あなたが「面接で緊張するタイプ」なら、それが落ちている原因かもしれません。
いくら筆記試験や業績が良くても、「緊張しすぎて何をしゃべっているのかわからない」「手や声が震える」「目が泳いでいる」ような人は、「頼りない人だ」と思われてしまいます。
昇格試験ですから、「将来のリーダーとしての期待」があります。頼りなさそうな人をリーダーにしたいと思うのか?
答えはノー。
昇格面接で緊張してしまう人は、やはりマイナスです。緊張する自覚があるなら、それを克服する必要があります。
緊張する人は何度も練習をしたり、想定質問をたくさん用意しておくことがおすすめです。面接官に何を言われるのかわからない。緊張してしまう要因の一つです。可能な限り「面接で聞かれるかもしれない質問」を考えてみましょう。自分ひとりだけだと、考える質問にも限界がありますので、上司や同僚などに聞いてみることもいいです。
その他に「声が小さい人」も頼りないと思われがちなので、面接のときには普段の1.5倍位の声の大きさで答えるようにしましょう。
1-2.過去の業績しか話さない
昇格面接では、過去のあなたの実績を伝える必要があります。しかし、過去の実績ばかり話すのはNGです。
確かに過去の実績は必要不可欠ですが、昇格面接において大事なことは将来的に売上を伸ばせますよというアピールです。
いくら過去の実績がすごくても、それが続くとは限りません。過去の実績ばかり話していると、そこまでの人だなと思われる可能性があります。
ですので、これまでの実績をふまえつつ、「将来的にはもっと事業拡大していきます」という夢を面接官に与えなければいけません。
1-3.自分のすごさを伝えるために周囲の人をけなしている
自分の実績を伝えようとするあまり、周囲の人をけなしていることはありませんか?
確かに、自分がすごいということを示すのに「周囲の人が自分より劣っている」というのは一つの手かもしれませんが、リーダーには向いていません。
他人をけなすような人をリーダーとして部下が認めるでしょうか?
きっと自分がどこかでけなされていると思って、不信感が募るだけです。
もしあなたが無意識に周囲の人をけなすような発言をしているようであれば、絶対やめるべきです。
2.あなたとは関係がないことで落とされているパターン
ここまでは、あなたの言動が原因の可能性の話をしましたが、ここからはあなたとは関係があまりないところで落とされているパターンです。
2-1.部署の売り上げが少ない
会社の中には様々な部署があります。売り上げ絶好調な部署、売り上げが少ない部署、人事部や財務部のような利益とは直接関係のない中間部署。
この中で最も昇格しづらいのが「売り上げが少ない部署」です。
会社は業績が上がってなんぼのところがありますので、どうしても「売上高が多い」「利益額が多い」部署の人をひいきをしたくなります。
これは不運としか言いようがありません。あなたが部署の中でどんなに頑張っていても「会社全体から見てみると売上が少ない」という理由で軽視されてしまうのです。
あなたが売上が好調な部署にいたとしたら、もっと売上を伸ばしていて、余裕で昇格している可能性は十分にあるわけです。
もしあなたが「売上が少ない、利益が少ない部署」にいるのだとすれば、それが原因で昇格試験に落ちているのかもしれません。
それは非常にもったいないことですので、配置転換を願い出るのも一つの手だと思います。
2-2.昇格するタイプのキャラじゃない
キャラ(性格)なんていうものは十人十色、千差万別ですので、いろんな人がいて当たり前です。
しかし、会社の中にいると「ハキハキ喋る人の方が昇格しやすい」「頭で考えずに、まずは行動する人の方が昇格しやすい」などのように昇格しやすいキャラ(性格)がある場合があります。
そういったキャラ(性格)じゃない場合には昇格しにくいということがあります。
ただ、そういった場合でも、昇格試験に受かった人を真似することで、合格に一歩近づくことができます。昇格面接なんて一時的なことなので、その場だけでも昇格しやすいキャラを演じてみるのも良いでしょう。
2-3.出世する派閥に属していない
会社よっては、派閥があることも珍しくありません。「東大派閥」「宮廷派閥」「早慶派閥」などようにです。
あなたが、その派閥に属していない場合には、会社の出世コースにはどうしても乗れないといった理不尽なことが起きたりします。
こればかりはいくらあなたに実力があってもどうしようもないものです。
2-4.中途入社組だから
なんだかんだいっても、日本の会社は新入社員の頃から一度も辞めずに勤めている人を優遇するところがとても多いです。
「新卒入社で昇格試験で70点」
「中途入社で昇格試験で80点」
外資系企業だったら「実力重視」の傾向が強いため、中途入社で80点の人が合格するでしょう。しかし、日本の会社は新卒で70点の人を合格させるなんてことはよくある話です。
それでもやっぱり高年収や社会的地位がほしい
「それでもやっぱり高い収入や社会的地位がほしい」 と思うのであれば、転職することも考えましょう。
今の会社とあなたは相性が少し悪いかもしれませんが、世の中にはあなたと相性の良い企業は必ずあります。
いきなり転職するというのは勇気がいると思いますので、まずは自分が認められる存在なんだと自覚することから始めてみましょう。
ネット上では5分で簡単にあなたの市場価値を診断してくれるテストがあります。
そこで、「自分は求められているんだ」ということがわかれば、いつでも転職できるという心の余裕ができます。
昔は転職するなら30歳までだと言われていましたが、今は40歳以上でも転職する人が昔に比べてかなり多くなっています。転職する人の2〜3割は40代以上というデータもあります。
自分の価値を認めてくれる会社に、転職するのは世界ではごくごく一般的なことです。日本が閉鎖的なだけです。
また、転職が成功する人は、「行動力がある人」だけです。行動しない人はいつまでたっても転職は成功しません。これは当たり前ですよね。
あなたのことを認めてくれる会社でこそ、あなたの人生は輝くのです。