東証一部上場企業で働いている緒方です。こんにちは。
サラリーマンになれば必ずついて回る「昇格試験」。これに合格するかしないかで、会社人生は大きく変わってきます。
「昇格することが幸せ」というつもりはありません。昇格しないほうが幸せなことだってあると思います。
しかし、「企業に入ったからには昇格したい!」「課長や部長になりたい!」という人もいるでしょう。
私は40歳で役職は課長です。昇進スピードは最短で、これまで4回の昇格試験がありましたが、その4回全てにおいてトップ合格をしています。
最初は「私がトップ合格? え、本当?」と思っていましたが、4回連続でトップ合格しているので他の受験者とは違うのだと思います。
ちなみに緒方は人事部で採用担当をしていたことがありますので、「どういう人が面接で良い印象をもたれやすいのか?」ということがよくわかっています。それが昇格面接で役に立っているのは間違いないでしょう。
今回は昇格面接を毎回トップ合格している緒方が、「なぜトップ合格し続けることができるのか?」について、そのコツをお伝えしていきます。
目次
1.下準備は入念にしよう
これ、ホント大事です。下準備で7割方が決まります。
下準備といっても具体的に何をしたら良いのか? ですが、以下のことをしています。
自分のレポートを完璧に覚える
昇格面接では、面接者がどんな人物なのか?についてのレポートを提出していると思います。「業務報告書」だとか「年間報告書」「実績報告書」なんていう名前だと思います。
この内容について、完璧に覚えてください。具体的な売上や、進捗率などの数値があるなら間違えてはいけません。
面接官クラスの役職の人に「どういう質問をするか聞く」
はい。ここ面接ででますよー。私がトップ合格している大きな理由がコレです。
昇格する役職によって、面接官の役職も変わってきます。「係長に昇格する場合は面接官は部長クラス」「部長に昇格する場合は役員クラス」のようにです。
たとえばあなたが係長の昇格面接に望むのであれば、部長クラスに自分のレポートを読んでもらい、「あなたに対してどんな質問をするのか?」について5個以上は聞いてください。
なぜかというと、これは同じ役職の人は大体似たようなところに疑問をもち、面接の時に質問をしてくるからです。
できれば、同じ質問を3人の人(上の例だったら部長)にしてみて共通する項目を抽出するとなお良いでしょう。
2.明るい未来を想像させよ
人事部で採用面接をしていた時に「良い人だ」感じたのはコレです。
「私は会社にとって利益を生み出す存在ですよ!」ということをいかにアピールできるかが最重要です。
「この人を昇格させたら、きっと我が社の売上・利益は上昇するに違いない!」と思わせたら勝ちです。
・抽象的な表現は使わず、具体的にあなたが何をするのか?
・現時点で会社に不足していると思われる項目をあげ、自分ならこうするという意思を示す
・あなたが会社に対してどのくらい利益貢献してくれるのかを、少し誇張気味に伝える
ダメな例:
面接官「あなたは今後会社をどのようにしていきたいですか?」
あなた「既存顧客を中心に販売強化をして年間10%の売上高アップを目指していきます」
良い例 :
あなた「現在当社は医療分野においてシェア20%を獲得しています。しかし、今後、さらなるシェア獲得を狙おうとした場合、現状のままでは達成が難しいと考えます。今後は顧客への訪問回数を2倍に増やし情報を小まめにキャッチすることで、すばやく顧客ニーズを汲み取り対応することで3年後にシェア35%を達成し業界第一位まで押し上げます。」
3.迷いなく言い切れ
面接で良い印象を与える人に共通するのは「迷いがないこと」です。
「たぶん・・・」「おそらく・・・」「見込みでは・・・」というような、モヤモヤした言い方は好まれません。
「そんなこと言ったって、実現しないものを伝えるのはいいの? 嘘じゃない?」なんて弱気になってはいけません。
面接官だって少しくらい夢のある話を聞きたいんです。
少しくらい大げさだって構いません。(ただし絶対に無理なものはホラ吹きだと思われるので、少し誇張するくらいにとどめておきましょう)
そもそも面接の時に何を言ったかだなんて、面接官は覚えていません。言ったもの勝ちなので、迷いなく言い切りましょう。
4.面接前には精神を落ち着けること
いくら面接前に準備をしていても、いざ面接になると緊張して体は強張り、頭の中が真っ白になってしまいますよね?
実は私も同じく、ものすごく緊張するタイプでした。自分で自分の鼓動の音がはっきり聞こえましたし、声も震えていました。
しかし、今ではそれを克服し、面接では準備どおりの言動をすることができています。
「そんな簡単に緊張しなくなったら苦労しないよ!」
と思われたあなた。緊張している時に、どうやって気持ちを落ち着かせますか?
・深呼吸をする
・「落ち着けー 落ち着けー。大丈夫。大丈夫!」と念じる
・手のひらに「人」という文字を書いて飲み込む
私も上記のような気持ちの落ち着かせ方をしてきましたが、残念ながらほとんど効果がありませんでした。
しかしあるやり方をすることによって劇的に改善されました。
それが「認知療法」です。
認知療法とは心理学的にも認められている方法で、簡単にいえば「自分の今の状況をしっかり認めること」です。
焦って緊張している時に、「焦るなー、落ち着け」としてもあまり意味は無いのです。
逆に、「今、自分はとっても緊張している。心臓もバクバクしていて、すごい早くなっている。当然だ。面接前だから緊張するのは当然だ」というように自分の今の状況を解説するのです。
私は認知療法をすることで、面接の時にはいつも緊張せずにいられています。
昔のことを考えたら、劇的な変化です。ぜひあなたも認知療法を試してみてください。
まとめ
以上、これが毎回昇格面接において私がトップ合格しているエッセンスです。これをモノにすればあなたの昇格する確率もアップします。
「昇格面接受かるかな?」「何を聞かれるのかな」と不安になっているのであれば、ぜひ実践してください。